ブログ

2019.11.29

極めて難易度が高い治療のための診査診断

アメリカでとても有名な補綴専門位であるJohn Kois先生の論文について

悪くなってしまった原因を突き止めることなく

病気の結果(その時の困ったこと)のみを治療していては

何度でも困ったことは繰り返し、確実に歯を失いお口の健康を失います。

病気の原因を特定するための評価として

主訴(今、困っていること。)

病歴(今でどんな病気になってきたか、どんな治療を行ってきたか)

検査(治療に必要と思われる検査)

補助検査(追加で必要な検査)

診断

治療

予後

が必要になります。

 

この時の『診断』は1つです。

どんな先生が検査を行っても『診断』は必ず同じにです。

 

診断された病気や困ったことを解決するため

治療方法はいくつあっても良いです。

患者さんの希望や先生の考え方によって様々にあります。

 

歯科医療は、健康な状態と病気を識別する包括的システムによって

主導されなければならない。

この評価システムは、治療を受けるか否かによって生じるリスクも評価します。

この治療をしたら、このようなリスクがある。

何も治療をしなかったら、このようなリスクがある。

と評価を行うことが出来ます。

治療は常に、将来のリスクを減らし、予後を改善し

歯の寿命を延ばすために行われます。

 

歯茎の状態、生体力学、機能、顎顔面

の四つのカテゴリーに焦点を当てています。

 

ここで重要なことは

いま困っていることを治療するだけでなく

そこに至った原因を取り除く事にあります。

適切な病因の分析無くして治療を行っても

患者さんは同じ問題を繰り返すだけです。

Kois DE, Kois JC: Comprehensive Risk-Based Diagnostically Driven Treatment Planning: Developing Sequentially Generated Treatment. Dent Clin North Am. 2015 Jul;59(3):593-608.

 

ひのまる歯科では、

もちろん、今困っていることに対する応急処置としての対応も行なっています。

病気の原因を取り除き、お口の健康を手に入れて長く快適な生活を送るための検査と治療も行っております。

その際には、様々な分野の専門医や大学病院等の専門医療機関と連携して治療を行います。

TOPへ戻る
tel.03-5809-0707tel.03-5809-0707