治療と予防
治療と予防について
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治療と予防
何事も言葉の定義がズレてしまうと、話が進まなくなったり誤解が生じる事があります。
歯科医療においても同様です。たとえば
『治った』と一言で言っても、どの状態を「治った」とみなすのか患者さんと歯科医師の考えが違っていることがあります。
いつまで治療は続くの?もう、痛いの治ってるよ?
と思いながら通院している方も多いのではないでしょうか?
例:虫歯がズキズキして痛い。痛くて食事ができない。夜眠れない。
という症状に対して痛み止めの薬を飲めば、ズキズキした痛みは一時的に止まります。
これは「治った」と言えるでしょうか?
薬が切れたらまた痛みを繰り返します。
虫歯が大きいので、痛みを感じる歯の神経をとります。痛みを感じる神経がないので、痛みは止まります。
これは「治った」と言えるでしょうか?
歯の神経を取った後は神経の入っていた所を十分に消毒した後にお薬を詰めないと、また菌が入りより深い部分に感染が進むのでさらにひどい状況になり、痛みがでます。
虫歯を取りきり、歯の神経の治療もしてお薬をつめたら
これは「治った」と言えるでしょうか?
虫歯そのものや、治療のために歯を削ったことで自分の歯の形を失っています。仮歯や仮詰めをしているとしても、あくまで一時的な仮のものです。時間が経てば、取れたりします。隙間からバイキンが入ってきます。強く噛むこともできません。そのため、しっかりとした詰め物や被せ物をしてバイキンが入らず、強く咬めるようにします。
ここまできたら「治った」でしょうか?
虫歯や歯周病の予防のために、定期的に健診で通っているのに毎年のように、虫歯や歯周病等の何らかの問題が発見される、ということはありませんか?
それは「そもそも治っていない」ことが原因であることも、あります。
さて、根の治療が終わり、被せ物で歯の形を取り戻せば「治った」ことになるのでしょうか?
1本の歯だけを見れば元の形を取り戻したと言えるでしょう。
では、その治療をした歯がどれくらい長く、トラブルを起こすことなく生活に困ることなく使えるでしょうか?
歯の位置や傾きは顎の骨に対して真っ直ぐか?咬み合う反対側の歯の位置や傾きは適切か?答えが「ノー」ならば、歯に無理な力がかかってトラブルが起きやすくなるでしょう。
治療をした歯の歯茎の状態は良い状態でしょうか?
歯がどんなに良い状態でも歯を支える骨が弱っていたら、歯が揺れてしまい歯茎が腫れたり、最悪の場合抜けます。どんなに丈夫な鉄筋コンクリートの建物を作っても地盤が弱っていたら傾きます。地盤の良い平地を選べるのにわざわざ崖っぷちに家を建てたりはしないでしょう。
また、そもそも虫歯ができる環境、虫歯ができる生活を改善しなければ、また虫歯ができて歯に穴が空きます。
自宅が火事になり屋根が焼け落ちている時に消防士を呼んで火を消すことよりも先に建築士を呼んで新しい屋根の色や形の打ち合わせをしますか?
再発する可能性を限りなく減らして、快適な生活が最も長く続くような状態にして初めて「治った」と言えるのだと私は考えています。だから、本格的に治療をすると治療期間は長くなります。しっかり治さなければ再発し、さらに状況が悪くなるからです。再発を繰り返せばトータルでの治療期間、通院回数は増えます。何よりも、歯や健康なお口を失います。再発予防には「適切な治療」が必要なのです。
ちょっとわかりにくいですが「治療」と「予防」とは実は境目がなく、相互に繋がっています。どちらも同じくらい大切で、どちらも知識と技術が必要です。
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