歯周病の検査について
歯周病の検査法について
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歯周病の検査について
歯周病とは歯の周りの組織、歯茎や歯の周りの骨の病気です。歯周病が進行すると
- ・歯茎が腫れている・歯茎がむずむずする・歯茎から血が出る・膿が出る。
- ・歯が伸びてきた気がする・歯がグラグラする・歯が揺れて硬い物が食べにくい。
- ・口臭がしてきた
等の症状が出ます。
現在、歯周病がどれくらい進行してるのかは様々な検査をして確認します。
➀ お口の中を良く診て診査
お口の中を良く診て診査します。現在の状態を記録として残すため写真を撮ります。歯の位置、形、傾き、詰め物の状態、歯茎の色、粘膜の状態を確認します。また、歯の周りの汚れがついているのも、写真でしっかりと記録として残します。どこの歯茎が悪そうか、詰め物や被せ物があっていない所や、歯の傾き等を診て、怪しそうなところは、患者さんに普段の生活で血が出たり、歯が揺れて咬み難いなどの症状が無いか伺うこともあります。
お口の中を良く診て、患者さんのお話を伺って、さらにどんな検査が必要かを決めます。最初に写真を撮影することで、治療中に治療の進行具合が良くわかります。また、治療後に最初の状態と見比べることで、どれだけお口の中が変わったのか良くわかります。
患者さんに、一番最初に来院した時の写真と現状を見比べて『こんな状態だったの?今では信じられない。この状態を長く保てるよう歯磨き頑張ります』というお話を伺えた時はとても嬉しくおもいます。
② 歯と歯茎の間の歯周ポケットという隙間の深さを計測
歯と歯茎の間の歯周ポケットという隙間の深さを計測します。歯茎が腫れていたり、歯の周りの骨が悪くなっていると、歯と歯茎の間の歯周ポケットが深くなります。これを、プローブという物差しのような器具を使用し調べます
基本的には、3mm以下が正常、4mm以上を病気の可能性があると判断します。
しかし、人間の体を調べる時に3.99mmまで正常で、4.0mmになったら病気というのも変な話です。大まかな目安として、判断の基準とします。例えば、殆んどのポケットの深さが2~3mmで一か所だけ4mmであり、特に歯茎が腫れたり、出血するなどのトラブルがなく、歯茎の形もずっと変わらなければ、そのままで良いでしょう。
しかし、どの歯も4mmや5mmの深さがあり、場合によっては7mmとか8mmの深さがあれば、それは適切なの治療を行わないと、確実に歯周病は進行し歯茎が下がり、最悪の場合は歯を失うことになるでしょう。
③ 歯茎からの出血
歯の周りの歯周ポケットを検査する時、歯茎の中を触ります。その際に、歯茎からちがでる(場合によって膿が出ます)か否かを調べます。
歯周ポケットの中で、歯周病菌が活発に活動をして歯茎に炎症がある場合、少し触れただけでも血が出てきます。あらゆる歯茎の位置から全く出血が無い。という方は滅多にいません。これも、基準があり、検査した部位からの出血が20%以下であれば、歯周病が全体的に進行する可能性が低いと考えます。
もちろん、全体では20%以下だが1か所だけ(もしくは数カ所)ポケットが他に比べて明らかに深く、血や膿が出てくる事があれば、その部位は他の歯とは異なる治療を行った方が良いでしょう。
④ 歯が揺れているか否か
歯周病が進行すると、歯を支える周りの骨が溶けて歯がグラグラ揺れてきます。家で例えるのであれば、硬い岩盤に杭を打ち綺麗な新築の家を建てても、岩盤が崩れてきてしまったら家の外見が綺麗でも傾いてしまいます。歯を支える骨(家で例えるなら地盤)がどれくらいしっかりしているのか、歯を少し揺すって確認します。大きくグラグラする歯はしっかりと咬む力に耐えられないことが多いです。
⑤ レントゲン検査
歯や歯茎の表面から見ただけではわからない、歯や歯の周りの骨の状態を調べます。詰め物や被せ物はしっかりと合っているか、虫歯が再発していないか?根の治療は上手く行っているのか、歯石がついていないか、歯の周りの骨の形は良い状態か?等を詳しく調べます。
⑥ 歯磨きが上手に出来ているか調べます
歯の周りについている汚れのかたまり(プラーク)の中にいる歯周病菌が悪さをしています。
毎日の歯磨きでしっかりと、プラークを取ることが何より重要です。十分に歯磨きができているかを、歯の周り汚れを染め出す液を使って確認します。
これも、全ての歯を完璧に磨いて全く汚れがついていない人は滅多にいません。多かれ少なかれ、皆さん残っています。これにも一般的な基準があり全体の歯の20%以下にまで汚れを取れるよう歯磨きを続ければ、歯茎のトラブルが起きにくいとされています。下の歯の舌側や一番奥の歯の頬側や奥側に磨き残しがあることが多いです。歯の磨き方も丁寧にお伝えします。
毎日の歯磨きは、歯を健康に長く保つためには本当に重要です。どんなに腕の良い先生、世界一の腕を持った先生が完璧な治療を行っても、本人が全く歯を磨かなければまたトラブルが起きるだろうないうのは、想像しやすいかと思います。
⑦ 歯型の模型を作ります
歯並び、歯の外観、歯の形、咬み合わせ、歯茎の位置などを検査するために歯型を採り、模型を作ることがあります。お口の中は、正面からしか診ることが出来ませんが、模型があればあらゆる角度から確認できます。また、歯の長さを計測したり、咬み合わせの位置やお口の中のスペースを計測することも出来ます。
治療が複雑な場合は、治療終了後を予想した模型を作製することもあります。
これらのような様々な検査を行い、現在の歯茎の状態を診断します。また、今後どれくらい悪くなりそうなのか?良い状態を保てそうなのかの評価もします。検査は一度だけでなく。治療の途中でも複数回行うことがあります。なぜなら、治療を行うことで、頑張って残せそうだったが、無理して残しても上手く咬めないし周りの歯に悪影響があるから、抜歯が必要になることもあります。また、想像以上に歯の揺れが治まり、しっかりと咬めるようになることもあります。
歯周病はゆっくりと確実に進行しますが、適切な治療を行えば進行を食い止める。もしくは遅くすることが可能です。急に悪くなることは稀にありますが、慌てずに十分な検査を行い10年後20年後もお口の健康を保てるよう、最も適切な治療の計画を立てましょう。
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