アメリカの多くの歯科大学で使用されている
虫歯の予防方法CAMBRAについて
実際に活用してみて、どれだけの結果が出たのか?
検証結果の論文です。
Featherstone JD1, White JM, Hoover CI, Rapozo-Hilo M, Weintraub JA, Wilson RS, Zhan L, Gansky SA: A randomized clinical trial of anticaries therapies targeted according to risk assessment (caries management by risk assessment). Caries Res. 2012;46(2):118-29.
結論からお伝えしますと
あまり良いデータではありませんでした。
まず、被験者のおよそ半数が途中で虫歯予防を止めてしまいました。
2年間、CAMBRAに従って虫歯の予防を行った結果
新たな虫歯の発症が24%抑制されました。
(ただし、統計的な有意差はなし)
この研究は、学生によって行われているためか
ドロップアウトがとても多いです。
そのため、研究に必要なデータが不十分となってしまいました。
食事の制限やクロルヘキシジンを毎日使用するのは、なかなか大変だろうなと思います。
また、アメリカでは引っ越しを良くするそうで、通院が途絶えやすい社会性もあるでしょう。
さらには、日本と異なり国民皆保険制度がないため
民間の保険に入っていたり、無保険だったり、州の保護を受けている等でも
虫歯の予防に対する気持ちも異なるかと思います。