Matuliene G 2010
歯周病の再発と歯の喪失を予防するためのリスク評価についてです。
これは
Lang,Tonettiによって2003年に提唱されたPeriodontal Risk Assessment
を使用し、実際にどれだけの効果があったかの研究です
リスク評価の項目には
歯茎からの出血の%
5mm以上のポケットの数
歯を失った数
レントゲン上で野骨の喪失の量と患者さんの年齢の関係
全身疾患の有無 (糖尿病など)
環境要因(喫煙の既往)
これらの項目に応じたリスクを患者レベルに合わせて
低リスク 中リスク 高リスク
とわけました。
歯周病の治療終了後に
平均9.5年のメンテナンス後の状態を検査しました。
低リスクの患者さんはメンテナンスの予約にしっかりと通ったが
中リスクでは85% 高リスクでは53%しかメンテナンス予約を守らなかった。
メンテナンスをきちんと守った患者さんの75.4%は歯を失わなかったか、失ったとしても1本に留まった
宗で無かった患者では47.6%に過ぎなかった
また、メンテナンスの予約を守らなかった患者は、メンテナンスの予約を守った患者に比べ
3倍多く歯を失った。
また、喫煙が歯周病の再発に大きく寄与していることも示唆された。
ひのまる歯科では
治療終了後のメンテナンスをとても重要と考えています。
歯周病の再発を完全に止めることは、難しいですが
可能性を下げることは出来ます。
そのため、メンテナンスの予約はしっかりと守り
お口の健康を守っていただきたいと思います。