前回のCAMBRAの原型?と思われる論文です。
南カリフォルニア大学歯学部の学生の診療かを受診した患者さんのカルテを
後追いで調査したものです。
Doméjean-Orliaguet S, Gansky SA, Featherstone JD: Caries risk assessment in an educational environment. J Dent Educ. 2006 Dec;70(12):1346-54.
様々な条件による虫歯になるオッズ比について
(*は統計的に有意です)
病的因子
隣接面のエナメル病変: 13.55*
白斑: 3.26*
歯の表面に大量のプラークが蓄積:2.75*
薬物の使用: 2.03*
深い小窩裂溝:1.93*
頻繁な間食(お菓子):1.91*
過去3年の修復治療の既往: 1.59*
不十分な唾液量: 1.37*
根面露出: 1.1
固定制・可綴性補綴物: 0.99
防御因子
フッ素含有歯磨剤を使用: 0.67*
フッ素含有洗口剤を使用: 0.74*
水道水フッ化物添加地域に居住: 0.81
クロルヘキシジンによる含嗽: 0.92
キシリトールガム: 0.95
これらのデータから解ること、患者さんが自分で対応できることは
しっかりとしたブラッシング
頻繁な間食を少なくする
フッ素含有歯磨剤または洗口剤を使用する
ことが虫歯の予防に有効だと考えられます。