人が【審美的ではない】と感じるのは
どの程度のズレが生じた時なのか?
これをフォトショップを活用して行われた実験です。
とっても面白い研究内容です。
矯正科医 60人
一般歯科医 57人
一般人 74人
に対して
笑顔の写真を見せます。
歯の長さ
歯の幅
歯の傾き
正中
ブラックトライアングル(歯と歯の間の歯茎が下がってしまっているところ)
ジンジバルレベル(歯茎の位置)
切歯平面(前歯の並びの平面が斜めになっているか?)
歯肉の露出量
これらを
フォトショップで加工して
魅力的か?
を評価させました。
その中でも特徴的な結果として
歯の傾きを1mmずつ傾けると
全てのグループで
2㎜の傾きの時点で違和感(変だなと気付く)を認識しました。
切歯平面の傾きについて1㎜ずつ回転させ傾けると
一般人は3㎜で
一般歯科医師と矯正科医は1㎜で
違和感を認識しました。
Kokich VO Jr, Kiyak HA, Shapiro PA: Comparing the perception of dentists and lay people to altered dental esthetics. J Esthet Dent. 1999;11(6):311-24.
これらから、
一般人よりも歯科医師は僅かなズレを敏感に感じやすい。
正中がズレていることよりも
歯の傾きや歯の並びの傾きをしっかりと観察すること大切であるとわかります。
ひのまる歯科では
このようなことがらを検証して
審美的な治療を行っております。
一口に『綺麗な見た目にしたい』と言っても
何をどの様に?
を一緒に考えて決めてから治療を開始することがとっても重要です。
そして、審美的な前歯を検証するには
まだまだ、必要な項目があります。