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2019.12.03

笑った時の前歯の並びについて

前回の記事では

上の前歯の先端の位置が

安静時にどれくらい見えているかの文献についてでした。

 

今回は、

笑った時に

前歯の並びがどの様に見えるのが

平均的なのかについての論文です。

Tjan AHL, Miller GD, and The JGP (1984): Some esthetic factors in a smile. J Prosthet Dent 51:24-28.

 

1.笑った時に

歯茎がはっきりと見える およそ10%

歯茎がやや見える およそ70%

歯茎は全く見えず、前歯も半分くらいしか見えない およそ20%

 

2.笑った時の

上の前歯の下唇に対する並行性が

並行(パラレル、下唇と同じような曲線) およそ85%

直線(ストレート、下唇の曲線とは関係なく、真っ直ぐ) およそ14%

逆向き(リバース、下唇と逆向きの曲線) およそ1%

 

3.笑った時の

上の前歯が下唇に対する位置関係が

接触(触れている) およそ50%

非接触(触れない) およそ35%

上の前歯が下唇に覆われている およそ15%

 

4.笑った時に

見える歯の本数

前歯6本のみ およそ7%

歯6本+小臼歯1本 およそ50%

前歯6本+小臼歯2本 およそ40%

前歯6本+小臼歯2本+大臼歯1本 およそ3%

 

これらから、典型的な(平均的な)笑った時の特徴として

上の前歯は唇に隠れずに殆ど見える

歯茎は、歯と歯の間にやや見える位

上の前歯の先端は下唇に沿ってカーブをしている

上の前歯の先端は下唇び触れるか触れないか、どちらも許容される

前歯6本と小臼歯2本までは見える

 

 

ひのまる歯科では

これらを、見た目を考慮した治療を行う時の基準にしています。

いわゆる、銀歯の見た目が気になる。

という方も、どんな時の見た目なのか?

口を開けて自分で鏡を見た時なのか?

笑った時に人から見えるのか?

実際に鏡で見て、お顔の写真を撮影して

一緒に確認をしてから治療計画を立てています。

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