“Beginning with esthetics in mind”(審美より始めよ)
1980年代前、歯科治療の一番の関心ごとは
虫歯によって失われた部位を修復することでした。
しかし、予防の考え方が普及し
虫歯や歯周病が減少すると
審美に対する意識が高まってきた。
昔ながらの治療計画の考え方だと、
治した歯の機能、咬み合わせの調和が確認されたら
最後に審美が評価されてきました。
しかし、それだと、最終的に審美的な結果が
理想とは異なることが起きてしまっていました。
これを受けて
審美(見た目)→機能→構造→疾病
の順番で症例の分析を行います。
常に最終的な審美的な結果を念頭に置いて
治療を行うので、理想的な結果を得やすい利点があります。
ただし、治療が難しくなる場合は専門医同士が強調して
それぞれの得意分野で役割を発揮することが必要となってきました。
審美
機能
構造
疾病
の順に検証をするポイントが述べられています。
Spear FM, Kokich VG, Mathews DP: Interdisciplinary management of anterior dental esthetics. J Am Dent Assoc. 2006 Feb;137(2):160-9.
この論文では、虫歯、歯周病、歯のすり減りという
三大歯科疾患への治療のみを考えていたら、
理想的な見た目は達成できない、対応できない症例があることを述べています。
ひのまる歯科では
治療の難易度によって、様々な専門医や大学病院等の専門医療機関とも
連携をして
患者さんの希望にあった治療を行っております。