50代の女性が他院にて、根の治療を長期に継続して行っていたが症状が改善せず、
転院を希望し当院に来院された方への治療方針を決めた時のお話です。
口腔内所見とレントゲン写真より、
根の形が複雑であり、根の先に大きな膿の袋と思われる像がありました。
治療そのものが難しく、高い技術力と専門の設備が必要と判断しました。
患者さんにお伝えした治療の方針
➀ひのまる歯科にて根の治療を継続して行う。
全て保険診療の範囲内で行ないます。
ただし、治療が困難であること、当院にて治療を行っても症状が改善しない可能性が高いことを理解していただいた後に治療を行います。
②根の治療を専門に行っている歯内療法の専門医(開業医)の先生を紹介する。
高い技術力と専門の設備を整え、知識と経験も豊富な根の治療のみを行う専門医を紹介します。
ただし、全ての処置が保険適応外であるため費用がそれなりにかかります。
③大学病院にて根の治療を専門に行っている先生を紹介する。
大学病院にて、高い技術力と専門の設備を整え、知識も経験も豊富な根の治療を専門に行っている先生を紹介します。大学病院のため、あらゆる設備が揃っています。
ただし、予約が極めて取り難いです。
治療開始までおそらく4~6か月は待つ必要があります。また大学病院のため、毎回の通院ごとに受付から会計を済ませるまでに時間がかかります。
さらに、大学病院でも保険診療の範囲内では適切な治療が難しい事もあります。
今回の患者さんは、
費用をかけるのは難しいが、時間をかけることは構わない。適切な治療を受けて自分の歯を可能な限り長く保ちたい。と希望されたため
③の大学病院での治療を行うことになりました。
ひのまる歯科では
➀②③のどれを選んでも、良い悪いはないと考えています。
患者さんが、ご自身の歯の状態を正しく理解して、求める結果を得るために最適な判断が出来るよう
カウンセリングルームにて時間をかけて説明を行なっています。