Hockel JL (1983): Chapter 1: Organic occlusion, the goal of gnathology. In: Orthopedic Gnathology, JL Hockel (Ed.). Chicago: Quintessence Publishing Company, pp. 19-45.
1983年に書かれた
およそ100年の研究の歴史と
それによって、得られた結果について書かれています。
内容は35年前のものなので、現在の基準とは少し異なります。
そして、私もこの通りの治療は行っていません。
当時の(今も)研究する先生方は
人間の体にとって最も快適な状態で
再現性のある治療を求めています。
この論文には
『歯の咬み合わせの面の山と谷、凸凹にはすべて意味があり
顎の関節と筋肉の動きに合わせて調和するように作られている。
その凸凹は象形文字のようなものである。
超自然(神)の書いた象形文字を解読し、失われた部分を修復・補綴するのが
歯科医師の仕事である』
と、壮大な思想・哲学から始まる内容です。
頭蓋骨に対して、上顎の位置関係の基準
頭蓋骨に対して、下顎の位置関係の基準
上の歯に対して、下の歯が咬み合う時の
凸凹の当たる位置、さらには顎を前後左右に動かした時の
歯の当たり方等々…
とっても詳しく、細かく書かれています。
人間の歯がなぜこのような位置関係で凸凹の形が出来ているのか?
その謎を解明するような気持ちで読み進めました。
勉強して新たな知識を得て面白い!!楽しい!!
という気持ちになりました。
勉強に終わりないと改めて思いました。