Vig RG and Brundo GC (1978): The kinetics of anterior tooth display. J Prosthet Dent 39:502 504.
お話をしている時、
自然と上の前歯が見えます。
平均的な自然な歯の位置について調べた論文です。
上の前歯が大きく前に出ていたら、出っ歯に見えます。
また、上の前歯が完全に隠れて、下の歯だけが見えていると受け口に見えます。
何事も、ほどほどに適切な位置が大切です。
男性と女性であれば、女性の方が
歯が見える量が多い。
加齢と共に上の歯は見えなくなり、下の歯が見えるようになる。
という結果になっています。
加齢とともに、唇の筋肉が緩んで
重力によって唇が下がるため下の歯が見えるようになるのだと思います。
そのため、総入れ歯を作成したり、
前歯を含む大掛かりな被せ物の治療の時は
前歯の見え方をとっても気をつけます。
実年齢よりも、少しだけ(ほんの1mm位)上の前歯が良く見えるようにする事で
口元が若々しく見えるように出来るのは
この原則を知っている先生だけのちょっとしたテクニックです。