笑った時に、大きく歯茎が見えてしまう
『ガミースマイル』
の診査診断と治療方法についての論文です。
➀上唇が短いもしくは上唇の過活動
1、上唇が短い:若い女性の上唇の長さ(20~22mm)若い男性の上唇の長さ(22~24㎜)よりもっ上唇が短い
2、上唇の過活動(動き過ぎる):上唇の活動量の平均値6~8mmを超えている
*上唇の長さは加齢と共に増加します。(1㎜/10年、40歳から)
治療方法として
上唇の外科手術
行動変容療法
ボトックス(1回につき3~4か月の効果)
②歯の見えているところが少ない
⒈受動的萌出不全
大人の歯が萌出してきた時に、歯の周りの骨と歯茎も一緒に出てきてしまうことがあります。
歯茎の位置を下げる手術を行い、見た目を改善することになります。
⒉Tooth Wear
歯のすり減りが起きて、磨り減った分を補おうと、歯が骨ごと挺出してくる事があります。
*詳しくは次の歯槽骨の挺出にて
⒊矮小歯
もともと、歯のサイズが小さい矮小歯の場合、歯茎がより多く見えてしまいます。
③歯槽骨の挺出
歯が磨り減ってしまい、磨り減った分を補うため
歯が骨ごと歯茎ごと挺出してしまい、歯茎が見えます。
治療方法は
歯茎の位置を下げる手術
矯正治療により挺出した分の圧下(歯茎の中に戻す)を行う
咬合挙上
④骨格異常ー垂直的上顎過大
上の顎の骨が大きく成長してしまうことがあります。
この場合は、矯正治療に大掛かりな骨の形態を整える手術も必要です。
Robbins JW: Differential diagnosis and treatment of excess gingival display. Pract Periodontics Aesthet Dent. 1999 Mar;11(2):265-72; quiz 273.
笑った時に歯茎が見える
ガミースマイル
の原因と治療方法は様々です。
ひのまる歯科だけで
ここの全ての治療を行うことは困難です。
(開業医で全ての原因に対する全ての治療を行える所はあるのかな…?
ちょっと現実的では無いです)
様々な専門医や大学病院等の専門医療機関と連携し
治療を行っております。