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2019.12.16

部分入れ歯やブリッジをすると、虫歯になりやすくなる?

何かしらの原因があり

歯を失ってしまった時

失った部分を補う為に

ブリッジや部分入れ歯を使用します。

 

今回の論文は、ブリッジと部分入れ歯を使用した患者さんが

どれくらい虫歯になりやすいかのデータをまとめたものです。

 

ブリッジ 

5年間の観察期間において、虫歯は支台歯の失活(神経が死んでしまう)に続いて2番目に大きなブリッジの合併症であった

平均8年の観察期間において27%のブリッジに合併症が認められ、虫歯が最も大きな割合(18%)を占めた。

ブリッジで虫歯が起こりやすい理由

被せ物があっていない、歯みがきが難しい

そのため、ブリッジを装着していると虫歯になりやすいです。

 

部分入れ歯

5年間の臨床研究で部分入れ歯のバネのかかる歯は、そうではない歯に比べ2倍虫歯が出来やすかった。

60%以上の部分入れ歯のバネのかかる歯はプラークがたまっていた。

5~6年の経過観察により部分入れ歯と接触している歯の8.5%で新たな虫歯が認められた。

 

部分入れ歯を使用することで虫歯が出来やすくなるかは

結論が出ていません。

部分入れ歯の患者さんに虫歯のリスクが増加することについて

部分入れ歯が必要なほど歯を失ってしまう患者さんは

口腔清掃状態がそもそも悪いかもしれない、歯の質も弱いかもしれない

また、虫歯のリスクは低い社会経済地位と関連しているため

比較的安価な部分入れ歯を選ぶ患者さんは、社会経済的地位も低いと予想され

高い虫歯のリスクはこのことと関連しているのかもしれません。

(*アメリカでの研究のため、全ての治療が高額です。部分入れ歯でも数十万円はします。

 それでもインプラントよりは安価という表現です。)

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