Spear FM: Interdisciplinary Management of Worn Anterior Teeth. Facially Generated Treatment Planning. Dent Today. 2016 May;35(5):104-7.
著者は1980年代からFacial Generated Treatment Planning(FGTP)を複雑な治療が必要な患者さんに対して使用してきました。
もちろん、FGTPは、どの患者にも適用することができます。
FGTPでは顔や唇が歯の位置にとって重要な基準であるため、
まずは歯の位置が最初に計画されます。
紹介されているFGTPは、治療する順序ではありません。
治療の順序は患者さんによって異なり、それぞれの事情や条件に合わせて行います。
治療計画の段階は
- Aesthetics 審美 上の前歯および歯肉の位置を決定する
- Function 機能 上の前歯の位置が決定した事により可能になった咬み合わせを決める。
- Structure 構造 治療計画で構造のフェーズは、審美フェーズと機能フェーズの後に来なければなりません。なぜなら、この2つのフェーズは歯のポジション的な修正が必要かを特定し、修復に必要なスペースを提供するからである。特に、重度のTooth Wear等の場合、歯の位置を変えないと修復するスペースがない場合があるためです。
- Biology 生物学 歯の根の治療が必要か、歯周または口腔外科手術が必要か。歯の位置、歯周組織の位置、咬合関係、修復計画は、根の治療、歯周治療または口腔外科手術の計画を完了する前に決定する必要があるため、この段階は最後に評価されます。
このような治療計画を立てる必要がある患者さんの場合
一人の歯科医師だけで治療を行うのは困難です。
これらの難易度の高い全ての治療技術を習得している先生はいません。
多くの専門医の先生方と連携して、最適な治療を行う必要があります。
ひのまる歯科では、必要に応じて
様々な専門医の先生、大学病院とも連携して
治療を行っています。