先日、歯科衛生士の吉田と
虫歯予防の勉強会へ行ってきました。
CAMBRA(キャンブラと読みます)
Caries Management By Risk Assessmentの頭文字をとった
アメリカ式の虫歯予防のシステムです。
私は3年前(だったかな?)にシステムを作った
フェザーストーン教授の講演を聞いていますが
今回は、歯科衛生士と一緒に参加してきました。
国によって薬事法が異なるため
日本ではアメリカの方法をそのまま使用することはできません。
そのため、日本式にややアレンジされています。
講演の具体的には
虫歯のなる原因から虫歯から歯を守る方法の
基礎的な知識の確認からキャンブラの使い方についてでした。
様々な研究から、
甘いものを良く食べると虫歯になりやすい
虫歯の原因菌と言われる菌が多いと虫歯になりやすい
唾液が虫歯から歯を守ってくれる
フッ素を使用すると虫歯になりにくい
等々がわかっています。
しかし、1つ1つを個別に虫歯になりやすい確率を計算して
患者さん毎に予防の方法を一から考えるのは
情報が膨大になりすぎて、判断に困ってしまうし
どこまで何をしたら良いか解らなくなってしまいます。
そこで、過去の文献から解っている
虫歯になりやすい事柄と
歯から歯を守る事柄の
確率をかけ合わせ、患者さんにも医療従事者にも
見やすくわかりやすい表にして仕組みにしたのが
キャンブラです。
例えば
今、虫歯がある。
過去3年以内に虫歯になったことがある。
このような方は、また虫歯になる可能性がとても高い。
他にも
虫歯の菌が多い
歯の周りに汚れがベッタリついている
咬み合わせの溝が深い
唾液分泌量が少ない
良く間食をする
歯の根が露出している
これがあると、虫歯になる可能性が高まります。
また、歯を守る因子として
フッ化物の使用
唾液の分泌量が多い
キシリトールガムの使用
MIペーストの使用
等を勘案して
虫歯のなりやすさと虫歯から歯を守る因子の
バランスを取り、なるべく歯を守ることを多くするよう
お口の中の環境や生活習慣を変える指標とします。
予防のために最も大切なことは
『正しい知識と習慣を身につけること。』
これは、世界共通です。
ひのまる歯科では、虫歯の予防について
キャンブラの考え方も取り入れて
どのようにして行うか?
効果が高く無理なく続けられる方法は?
など、患者さんに対してわかりやすくお伝えしています。