Tooth wear
Harpenau LA, Noble WH, Kao RT: Diagnosis and management of dental wear. J Calif Dent Assoc. 2011 Apr;39(4):225-31.
Verrett RG: Analyzing the etiology of an extremely worn dentition. J Prosthodont. 2001 Dec;10(4):224-33.
トゥースウェアとは、あまり知られていない言葉だと思います。
今のところ、『歯の損耗』と表現するのが
近いかなと思います。
どのような状態かというと
虫歯や歯周病等と異なり菌による影響とは関係無く
歯の形態が失われてしまう事です。
トゥースウェアの原因としてはいくつかあります。
➀歯と歯の接触
例えば、歯ぎしりや部分的に強く当たる咬み合わせ
②歯と別の物との接触
例えば、歯ブラシ。強すぎるブラッシングによって歯が削れてしまう事があります。
また、お仕事で前歯でピンをくわえたり、ヒマワリ種を前歯で咬んで割って食べる習慣があると
その部位だけ歯が削れてきます。
③酸による浸食
例えば、炭酸水などの酸性の飲み物、柑橘系の食べ物
逆流性食道炎等による胃酸の逆流
歯がこれらの酸にさらされる時間が長いと
酸に触れている部位が溶けていきます。
現象としては、既に多くの方のお口の中で起こりつつありますが
あまり認知がされていないため
『すり減ったり溶けて形を失った部位を人工物で形を補う』
という事のみが行われ
根本的な、ウェア―が起きる原因を解決していないため
何度も、同じような現状を起こしていることがあります。
【何だか、前歯が短くなった気がする。】
【何となく奥歯の凸凹が平らになってきている気がする。】
等に気がついたら、それはトゥースウェアかもしれません。
気になることがあれば、お電話でもメールでも構いません。
ご連絡いただきたいと思います。