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2018.05.22

トゥースウェア―について

Tooth wear

Harpenau LA, Noble WH, Kao RT: Diagnosis and management of dental wear. J Calif Dent Assoc. 2011 Apr;39(4):225-31. 

Verrett RG: Analyzing the etiology of an extremely worn dentition. J Prosthodont. 2001 Dec;10(4):224-33.

 

トゥースウェアとは、あまり知られていない言葉だと思います。

今のところ、『歯の損耗』と表現するのが

近いかなと思います。

どのような状態かというと

虫歯や歯周病等と異なり菌による影響とは関係無く

歯の形態が失われてしまう事です。

トゥースウェアの原因としてはいくつかあります。

➀歯と歯の接触

例えば、歯ぎしりや部分的に強く当たる咬み合わせ

②歯と別の物との接触

例えば、歯ブラシ。強すぎるブラッシングによって歯が削れてしまう事があります。

また、お仕事で前歯でピンをくわえたり、ヒマワリ種を前歯で咬んで割って食べる習慣があると

その部位だけ歯が削れてきます。

③酸による浸食

例えば、炭酸水などの酸性の飲み物、柑橘系の食べ物

逆流性食道炎等による胃酸の逆流

歯がこれらの酸にさらされる時間が長いと

酸に触れている部位が溶けていきます。

 

 

現象としては、既に多くの方のお口の中で起こりつつありますが

あまり認知がされていないため

『すり減ったり溶けて形を失った部位を人工物で形を補う』

という事のみが行われ

根本的な、ウェア―が起きる原因を解決していないため

何度も、同じような現状を起こしていることがあります。

 

【何だか、前歯が短くなった気がする。】

【何となく奥歯の凸凹が平らになってきている気がする。】

等に気がついたら、それはトゥースウェアかもしれません。

気になることがあれば、お電話でもメールでも構いません。

ご連絡いただきたいと思います。

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